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音楽

2013年4月12日 (金)

私の心を捕らえて離さないピアソラ

最近、ピアソラの「Finale〜ブレヒトとブレルの間で」と「忘却」の歌詞を書いた。

長い間、歌いたいと思ってきた2曲で、ようやく歌詞を書き上げることが出来たのだ。頭の中で考えていた期間は数ヶ月、でも書き出したら1〜2時間で書き終わった。
ピアソラの音楽は、何をやってもピアソラで、ピアソラだけに閉じた音楽だから、私が歌ってもどうなんだろう?と思ってきた。しかし、あの深く閉ざされたような情念と官能と革新的なピアソラの音楽は、私の心を捕らえて離さない。だから、歌ってみようと思ったのだ。
普段使う音域より、およそ1オクターブ近く音域を下げることにした。練習の途中で、声帯が悲鳴を上げたが、どうしてもその低い音域で歌いたかった。
あと2曲位歌詞を書ければ良いのだけれど・・・。もう少し、頭の中で思い巡らしてみようと思う。

2013年2月25日 (月)

映画「レ・ミゼラブル」の酒場のシーン

先日、映画「レ・ミゼラブル」を観た。

それぞれの個性がきちんと描かれて歌も素晴らしかった。 その一場面に、酒場のシーンがあって、それは正しく悪の巣窟、猥雑で混沌とした情景。娼婦、スリ、かっぱらい、詐欺師、人殺しが堂々と、いや生き生きとのさばり、真面目な紳士はまるで間抜けのような格好になって騙されて、殺されたりして。シャンソンの歴史は古くて12世紀頃から、シャンソンポピュレールとしては15世紀頃からと古い。きれいごとでなく、貧しさと時代の中で歌い継がれてきた。シャンソンはきれいごとではないけど、でも哀しくて美しい・・・そんな音楽だ。だから、シャンソンにハマった人はハマりきってしまう。酒場での歌といい加減のようで必死に生きている悪いヤツらや、理想や信念に燃え革命で命までおとしてしまうようなそんな人々を、熱い気持ちで観たのである・・・。

2013年1月 7日 (月)

クルトワイル

クルトワイルの「The unknown Kurt Weill」〜知られざるクルトワイル〜 歌はストラタス を久しぶりに聴いた。

The unknown Kurt Weill〜と言うくらいだから、あまり馴染みがない曲集かもしれないが、私はとても好きな曲ばかり。
作曲された年代は、1925年〜1944年頃。詩は、ブレヒトやコストナーやコクトー等。数日で作曲されたものも多いとか・・・。
私がこの中で歌っているのは、「Youkali : Tango Habanera」〜ユーカリ。喜びに溢れ、全ての憂いが去り、幸せが約束された地ーユーカリ。しかしどこにもない国ユーカリ。しかし、いまわのきわには神秘をユーカリの木に見つける・・・。1935年頃の作曲。
30年ほど前、クルトワイルは日本でも流行っていて、興味津々で「三文オペラ」を観に行ったことがある。歌は「マック・ザ・ナイフ」など。もちろん原語で歌われ字幕スーパーはなかったような・・・。うっすらと物語の筋を知っていたが、そんなことより舞台の上で繰り広げられる、エネルギッシュで雑然としたそれでいて美しい芝居を夢中で観た。鉄格子の中で道化のようなシマシマの囚人服を着て歌っている情景をはっきり覚えている。鮮やかなセピア色の記憶である。

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2010年6月15日 (火)

リラ20周年コンサート

リラ20周年コンサートが開かれた。20年前のオープンの日に出演させて頂いて、それからあっと言う間に20年が経った・・・。

当日、衣装、メイクをつけて照明合わせがあり、一部の最初の方に出番だった私は客席で他の歌手のステージを観ることができた。一人ひとりの個性的なステージを観て、それは、胸躍るような時間だった。舞台はそれぞれの歌手の魅力が浮き彫りにされる。皆さん素敵だなー・・・。私は二部では花木さち子さんとデュエットを歌うことになっていたので、違う衣装に着替えをしなくてはいけなかったが、もうぎりぎりまで皆さんのステージを観ていた。自分が歌うことはもちろん、何より嬉しく楽しいことではあるが、舞台に参加していることがとても嬉しかった。

そして何より私が好きな時間は、舞台袖で出番を待っている時。歌手を照らす眩いライトが舞台袖にいる私の目を眩ませる。椅子に座ったり歩き回ったり、歌っている歌手を眺めたり・・・。舞台の歌手も周りの景色も、現実ではなくてフィルターのかかった幻のように見える。歌声も遠くから聴こえて来るよう。それより、自分の歌う歌で頭の中はいっぱいなのだ。

一部でソロの曲は、「バビロンの妖精」 二部の花木さち子さんとのデュエットは、ヘンゼルとグレーテルから「こうして踊る」。

ヘンゼルとグレーテルでは、~ぐるっと回りゃいいのよ~と歌いながら、ぐるっと回ったのだが、私がそんなことを出来たのはよほどテンションも高かったのでしょう。振りも付けて楽しく歌うことが出来ました。

久しぶりに仕事に復帰したのに、20周年コンサートに参加させてくださった、リラのマダム二宮眞知子さんに、心から感謝いたします。ありがとうございました!

近いうちに当日の写真もアップします。お楽しみに~♪

2010年5月 9日 (日)

シャンソンノート 14 登場人物

私はミステリー小説が大好き。殺人事件が起こって名探偵ポアロや老嬢ミス・マープルが鮮やかな推理を展開して犯人を探り当てる。クリスティーは、小説の中で、本当に怖い人は普通の人の中にいて、魔女や切り裂きジャックではない、と主人公の言葉を借りて述べている。平凡などちらかというと人の意識にあまりのぼらない人物は、容易に殺人を犯すことができると。

愛するが故に愛する人を殺してしまう、愛する人への独占欲でその相手を殺してしまう・・・。ミステリーはあくまでフィクションなので、娯楽として楽しめる。人の心の中には誰でも暗く悲しいものがあるが、現実的に殺人という行為は日常から遠くかけ離れている。しかし、実際に殺人を犯すことと、単なる空想の境目は何処にあるのかわからない。そこが、人の怖さなのではないだろうか。

ミステリーとは対照的に、シャンソンに限らず、歌詞の中の登場人物はとても優しい。人を殺したり、憎んだりしない。愛する人を何年も何十年も待ち続ける・・・なんて詩はたくさん見受けられる。どんなに辛くても恨んだり憎んだりしない。現実の恋愛はもっと暗く悲しい。いつでも幸せなんてことはあんまり聞いたことはない。深く愛すれば愛するほど、傷つくのだ。

人を愛するという本当の意味は誰にも分からないのかもしれない。けれど、愛を求めて生きることは、素晴らしいことだと信じたい。ミステリーは謎解きを楽しめる。そして、音楽もその曲想や歌詞の奥深くにある真実を追求していく素晴らしさがある。ヴェールを剥がすように謎を探りその曲の本質を見つけていくことが何より楽しい。

         

2010年4月27日 (火)

20周年 リラ・コンサート 

6月3日(木) は、20周年リラ・コンサート がおこなわれます。リラの出演者、総勢19名が歌います。とても楽しいコンサートです。皆様どうぞお出かけください。

Img1

シャンソニエ 「リラ」 http://homepage3.nifty.com/Lazybones/Lilas/sched.html  

    出演者                         二宮眞知子 

    青木真由子 池田かず子 池田純子 石原友夫 金子なつみ キ リ コ 

         不来方 晃 谷古晴美  友部裕子 西原けい子 花木さち子 日野美子 

    ピーコ 古坂るみ子 松坂多恵子 茉鈴 宮薗洋子 M E G U 湯上エリナ          

        ピアノ  上條 泉 小泉源兵衛 田辺恵子 吉川郁朗  (50音順)           

場所 内幸町ホール http://www.uchisaiwai-hall.jp/

時間 6時会場 6時30分開演

チケットは要予約 6000円 松坂多恵子までお申し付けください。

コンサートの後、ロビーでプチパーティーもあります。是非そちらの方へもご参加ください。

よろしくお願いいたします。

リラ 5月 スケジュール

5月のリラのスケジュールをお知らせします。

12日(水)    古坂るみ子 松坂多恵子   ピアノ 田辺恵子

19日(水)  日野美子  松坂多恵子   ピアノ 田辺恵子

26日(水)  石原友夫  松坂多恵子   ピアノ 田辺恵子

マダムの二宮 眞知子さんは毎日ご出演なさっています。

http://homepage3.nifty.com/Lazybones/Lilas/sched.html  

Docu0006

今月も皆様にお会い出来る日を、心からお待ちしています。

よろしくお願いいたします。

2010年4月21日 (水)

シャンソンノート 13 古いパリの岸辺に ルシアンヌ・ドリール Lucienne Delyle

ようやく春めいてきて、散歩が気持ちがいい!

今日は朝から近所を散策。人の表情も何処かしら柔らかくてほっとした感じ。

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   うららかな日差し あなたの笑顔に

    目を覚ます幸せな 日曜の朝は

     そよ風に乗って 歩いて行きましょう

      初めての日のように パリの岸辺を

     今も変わらぬ この岸辺 古きパリ

      セーヌは歌う 春の日の初恋を

       行き交う人を呼ぶよ 美しい花の店

        パリの岸辺に 幸せは微笑むよ     (古賀力 訳詩)

「古いパリの岸辺に」 Sur les quais du vieux Paris  からの一節です。

リュシアンヌ・ドリール Lucienne Delyle が歌った名曲で、とても優しいメロディーです。

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実は、この曲は私にとってとても思い出があるのです。

まだ19歳の若かりし頃、深緑夏代先生にご指導を受けていたことがありました。

レッスンの帰り道は、いつも先生にとても叱られたので、渋谷の先生のご自宅から渋谷駅までの坂道を泣きながら帰ったものです。 

深緑門下生の発表会が開かれました。

踊りなど全くやったことがない私を含む新人5人も、宝塚出身の谷古晴美さんの振り付けで踊ったのです。踊り、というより、動いてる、という感じだったと思いますが・・。

「歌手は、踊れなくちゃだめだ」といつも先生はおっしゃっていました。

踊りの稽古の帰りは、ホームの上でも、うろ覚えの振り付けで足をばたばた動かして一生懸命覚えたのです。踊れないくせに楽しかったなぁ。

その他に1曲ずつソロで歌いますが、その時歌ったのがこの「古いパリの岸辺に」。

本番前日のリハーサルの時に、ワイン色のロングドレスを着て舞台に出てきた私に、「そのドレスはこの歌に合わないでしょ」と先生の厳しい声が・・・。

泣きそうになりながら、ドレスを買いにあちこち走り回ったのです。

見つけたー! 春の日の空みたいな綺麗な水色のドレス! よかった~。

本番が終わって、先生が一番褒めてくださったのが、ドレスだった。

いまだに、お仕事で谷古晴美さんにお会いすると、その頃の情けない声で歌った、私の「古いパリの岸辺に」の真似をされます。自分のことながら、大笑いをしてしまいます。

春の日の散歩・・・、やっぱり思い出すことも楽しいことね!

2010年4月12日 (月)

シャンソン ノート 10 ミッシェル・ルグラン

雨の降る日は何かうっとりしてきて、雨に濡れた庭の花を見ていると、とても心が落ち着くのです。

ミッシェル・ルグランの名曲で「シェルブールの雨傘」という曲があります。私も歌っていますが、戦争へ行ってしまう恋人に切々と歌いかける歌です。

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   行かないで お願いだわ 愛しいあなた・・・

   七色の雨傘に私は今宵も思いを寄せる

   あの人の後姿をじっと立ち尽くしたまま 

   いつまでもこのまま見つめていたい

   戦場に行くあなた 二度とは戻らないかもしれない・・・

   行かないで!

戦争へと向かう恋人や夫に別れをいうその気持ちは、私には想像も出来ません。その当時の女性は、何と辛い思いをしたのでしょう。

今は携帯メールやチャット、トゥイッターなるものまで出現し、「別れ」というのも一時代昔とは趣もちがうのでしょうか。電話で話をするよりもメールのやり取りの方を好む方もいらっしゃるとか。私は多分、古いタイプの人間なので、声が聞きたいし話をしたいです。

でも、メールの文章を読んでいるのに、その人の声が聞こえてきて、ただ文章を読むだけではなくて、その人がしゃべっているような気はするものです。話し方のイントネーションもちゃんとついてる。好きな人ほど、その感覚はリアルなもの。暖かな気持ちになります。

最近書いていない、自筆の手紙。中学生や高校生の時に友人に自作の詩集をプレゼントしたことがあります。綺麗な詩集用ノートを買ってきて、そこにペンで拙い詩を書いたものです。

ある時、高校の同級生に、「自分が死んだら棺にその詩集を入れてもらうんだよ」、と言われました。その詩集の中味は一体どんなものだったのか覚えていないのですが、今と同じように、庭の花や空を見て何かを書いていたのでしょう。

誰かに詩集をプレゼントされたら・・・?

女性は恋を知る前と、恋を知った後の詩は、何かが違うでしょうね。

少女の頃は花のように可憐で移ろい易い美しさがあったでしょうが、恋を知った女性は雨が降ろうが雪が落ちてこようが、日照が続こうが、綺麗な花を咲かせる大地になって、雨の降る日濡れた花を見て、ホッと一息休んでいるのかもしれませんね・・・。

2010年3月16日 (火)

シャンソン ノート 1

 12年ぶりにシャンソンを歌うことになった。

都内には幾つもの古いシャンソニエがある。銀座、赤坂、四谷、新宿、荻窪・・・。

世間ではあまり知られていないかもしれないが、40年以上の歴史を持つ老舗も幾か残っている。

私が復帰して歌うのは、荻窪のシャンソニエ「リラ」。この店も今年で20年になる。その店のマダム二宮眞知子さんは、若いころからシャンソンをお歌いになっていて、銀パリなどにも出演なさっていた。小さな店だが、そこに出演している歌い手は、皆それぞれの個性を持った素晴らしい歌い手ばかり。私は、オープンから8年間歌わせてもらっていた。

歌い手もピアニストも懐かしい顔ぶれがたくさんいて、12年前にあっという間に舞い戻ってしまう。少しは成長したと思っていたけど、12年前の相変わらず情けない自分に戻ってしまう。不思議な感覚に襲われる。話をしていると、15年前、20年前なんて、平気で出てきて、えっーそんなに月日は流れたのねー、と妙な焦燥感にも駆られてしまう。ぼやぼやしていると、大変だわぁ~。

ステージで歌うのは、とても楽しい。私はライブが大好きだ。その日によって生き物のように変わっていく人々の意識の前で、ステージも様変わりする。日々変わっていく何かを実感できるし、もちろん、自分も変わっていく。観客と通い合う波長のようなものを感じた時は最高の気分。。歌う前の緊張感もいい。ステージで歌っている時に、ふと、茫漠たる深淵の中に佇んでいるような気がする時がある。怖さなのか、孤独感なのか・・・。ピアニストが、歌に瞬時に反応して伴奏をつけてくれる。そんなときは、心が躍るようになる。

自分らしい歌を歌っていきたいと思っている。その自分らしさがなんなのか、私はまだまだ見つけられていないが・・・。

シャンソンにご興味のある方は、是非聴きにいらしてくださいね!

3月は毎週水曜日出演します。

リラ http://homepage3.nifty.com/Lazybones/Lilas/sched.html

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